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「精進致します」かしこまった返事に少し申し訳なさを感じたのも確かだった。負担をかけてしまったんじゃないか、困らせてしまったんじゃないか、と。ただそれよりも、いなくなってしまうのが怖かったから。

 

今までたくさんの人を好きになったりした。その"好き"にも様々な意味があるけど、私が好きになる人は決まって「なにか漠然とした本当」を探している人だった。大きな不満はないけどどこか満たされていなくて、漠然とした本当をなんとなく探している、といった人。私もそういう人だと思う。そういったどこか満たされない人同士、その空洞の部分をやんわりと満たし合うことができればなんとなく好きだと感じる。今までも、今回もそうだった。そのような行為を"いつも"と称したこともあった。だって"いつも"のことだから。"いつも"と違うのは繋ぎとめようとしたことだけ。きっと"いつも"のふとした瞬間にいなくなってたあの感覚が悲しかったんだと思う。

 

明確な別れがある場合の未来は想像できても、不透明な別れは気がついたときにはもう遅くって。不透明な恐怖をひとつでも減らすために、発泡スチロールの愛で。

 

170516